ですちごと

今一度輝きたいアンデッドです。ゲーム実況にもあそびにきてね。

苦手だったもの:Excel

苦手だったもの。今回のお題は過去形。つまり今は得意じゃないといけないのです。

え、得意ってなんだ?出来損ないの私に得意などあるものかといつもの速攻☆魔法自己嫌悪を発動させながらそれでも暇つぶしに少しだけ自己分析をしてきたらトキワの森のピカチュウよろしくなんとか出てきたのがタイトルでした。

 

Excel。書類を作成するにおいて第一候補にいつも上がってくるアプリ。計算とかを自動でやってくれるアプリ。算数が苦手な人こそ活用すべきアプリなどとPC講師をやってた(ほぼ詐欺だろ)私の常套句でした。そんなExcelが、私は大の苦手でした。

中学生のころ情報という授業があった頃奴はおもむろに我々の前に現れました。

Wordのやつはまだ素直でした。範囲を選択してBのアイコン(BoldのBだと気づくのはまだ先の話)をクリックしたら文字が太く強調されるし、なんか斜めになったIのアイコン(ItalicのIだと気づくのは遥か遠い未来の話)をクリックしたら文字が斜めになるんです。もちろん、BとIをそれぞれ押すことで、文字を太く斜めにすることもできます。

なんと素晴らしい直感性!使い方を誰からも教えてもらわなくても、とりあえずキーボードを叩いてアイコンをかちゃかちゃやっていればなんらかの作品は完成するあの大らかさ!

そこにほれ込んだ私は当時まだ息をしていたワープロ検定2級などを取ったりするのでした。バカなので1級は無理でした。今なら無勉でもいけるかも。まあ存在すればですけども。

さてExcelの話に戻りますが、Excelの奴はWordに較べれば非常に気難しい性質をしています。まず、列と行が日本人の一般的な概念とは逆だったり、そもそもセルってなんやねんって話です。もちろん子供のころからドラゴンボールの信者だった私はこいつの顔しか思い浮かびませんでした。

 

かっこいいねえ。

 

今でこそExcelはWordとともにおそらく小学生から高齢者にいたるまであらゆる人間が一度は触れているアプリだと思います。しかし、私らが子どものころは多分本当にこういう認識だったのではないでしょうか。

もう本当にとっつきにくいやつで、計算するソフトですなんて技術の先生からは説明されたものの、【オートSUM=足し算】という機能でさえ【Σ】←こんな形のわけわかんないアイコンをクリックしなければいけないんです。【Σ】ってなんや見たことねえ記号だぞ、足し算は【+】だろ!と本気で憤っていました。ちなみに単純な関数での足し算であれば【+】は使用できたので当時の私は渋々納得していたのですが、掛け算は【×】ではなく【*】を使うことにキレる最高にめんどくさい中学生でした。割り算の【/】は分数とらんま1/2の存在によりなぜか許されていました。

 

そんなこんなでWordとはそこそこ仲良くできた中高生時代でしたが、Excelとはそれは見事に仲違い。成人して就職して、しょうもない販売リストをつくるのですら表の作成に関しては基本罫線を1本1本引くモンスターができあがったのでした。もちろん罫線を増やすには時短のために右クリック→コピーで増やすのです。これでPCできる人面してたのですから今思えばゾっとするんですが、私がこれまで就いた職はほとんどのところでExcelで四則計算ができれば充分みたいなレベルでよかったので、こんなんでもPCできる人面できていました。しかも私オートSUMはマスターしてたし。

ちなみにですが前職は条件付き書式が使えたらほぼほぼ神扱いでした。これよりPCできる人はたぶんテクニカルくらいしかいなかったのではないでしょうか。

 

そんなやべえExcel使いの私だったのですが転機が訪れます。前職を辞めた後もう就職したくなくて、それでも金ないのでとりあえずハロー!ワークでPCの勉強をするかぁとナメたことを思いながら講座案内を見て、天啓が舞い降りました。

 

『これ私が教える側じゃね?』

 

今思えばとんだ星の数ほどの勘違いと誤解と思い込みのらせんなんですが、とにもかくにも当時の私ははっきりとそう思ったことを覚えています。ほんの数年前ですが。

かくしてとあるPC教室で講師としてバイトに入り、自分がいかにofficeの扱いがあかん人かよくよく自覚させられたのですが、それでもExcelはとっても面白くて頼りになるものだということもよくよく理解したのでした。IF関数はもちろん、条件付書式や入力規則の手軽さや便利さ、作るまでは大変だけど、データを増やすごとにどんどん便利になっていくVlookup関数なんかは本当に大好きになりましたがグラフてめーはだめだ。

何より彼らには明確に正解があるのがいい。基本的に数式は1セルにつき1個までなので、何かミスをして狂っていたとしても、セル単位でチェックしていけば比較的容易に修正が効きます。もちろん労力はいりますが…。そしてデータの数が多ければ多いほどえらいことになるのですが、それはまあここでは別の話としてやってくださいませね。

で、どうしてこういうことを言うのかというと、Wordなんですがあいつ色々編集してるとどこをミスったのかわからなくなるのです。

いや、普通に仕事で文章作ったりするぶんにはいいのだけど、検定科目においてはこれまで長所として挙げていた【直感的操作が可能で、やっていればなんとなくそれなりの作品が完成する】が壁になってきます。

たとえば日商PC検定なんかは機械採点ですのでwordに関しては1行解答用紙の改行を消しちゃったりとか、インデントを数ミリミスることが本気で不合格につながります。

見た目ではわかんないです。機械判断です。これはマジでひどい。

 

ということで私はメンヘラのWordくんと別れ、理知的なExcelさんとお付き合いすることにしました。みんな祝ってくれていいよ。

 

あ、オチとか全然ないです。ありがとうございました。