地獄少女観てきた!【ネタバレ感想】
地獄少女というアニメをご存じでしょうか。
恨みの相手を地獄に流すやつ。
以下ウィキペディア先生より抜粋
『地獄少女』(じごくしょうじょ)は、2005年から2009年にかけて第1期から第3期までが放送され、2017年に第4期が放送されたテレビアニメ。憎い人間を地獄へ送るミステリーホラー。また、それを原作にした永遠幸の漫画、テレビドラマ、ライトノベル、コンピュータゲーム、映画などを含むシリーズ作品の総称。
だそうです。
まあとにかくハートフルボッコにしてくるドロドロした大変面白いアニメでした。
で、その実写映画版が2019年11月15日より上映され、
私もこの作品大好きなんでぜひ観に行きたいなと思ってたのですが。
まさかの岡山のイオンシネマのみでの取り扱い。12月5日をもってまさかの上映終了。
しかも一日一回午前8時半からしか上映しないという嫌がらせ徹底ぶり。いやこんなドマイナー映画きてくれただけでもありがたいのですが…。
そう思いながら映画館に足を運びました。朝六時半起きでした。
チケットも購入しました。お客さんは私を含めて三人でした。
これが悪夢か…。
しかも上映中後ろでくすくすうるさかったです。ホラーという名のコメディだったから仕方がないけれど。
ってことで以下ネタバレの感想になります
とはいっても極力楽しみを奪わないようには努力したい。
無理でしたごめん。
☆童謡歌手と化すあいちゃんwith三藁コーラス隊
冒頭から玉城ティナさん演じる閻魔あいちゃんがちょっと怖い童謡を歌ってくれます。
地獄流しのお裁きタイムで歌いながら登場してくれます。
ここのあいちゃんみがなかなか素敵。
アニメの地獄少女の主人公・閻魔あいの役をやられているのは能登麻美子さんなんですが、
あの透明感のある声で童謡を歌うとなかなか怖いみたいな伝説?があって
それを拾ってきたんだろなぁって感じがすごいしました。
ただよくも悪くもそれ以上でもそれ以下でもないって感じ?
長岡を地獄に流すときはかごめかごめを歌っていて、ああこいつは永遠に産道を落ち続ける地獄に堕ちたのだなあという推測くらいはできたのですが、
まあでも基本的にはちょっと不気味な童謡以上でも以下でもない感じでした。
正直漫画版ですごい形相でロックを歌うあいちゃんが好きなので、そんなノリでぜひゴスロリ着てステージに立ってほしいところでした。せっかくヴィジュアルバンドいるんだから。いや雰囲気ぶち壊しじゃねーか。
また、三藁コーラスはあいちゃんのではなく、映画オリジナルキャラである魔鬼のバンドのコーラス隊に紛れ込んでいた感じです。三人揃ってオーディションを勝ち抜くとか面白すぎるがな特に輪入道。
彼らに限らずアナ雪ばりに歌いまくる今回の映画。正直アナ雪地獄変に間違えてはいっちゃったのかと思いました。
☆キメセクしてただけの骨女
☆本体とはいえポン刀でイキリ倒してた一目連
☆脅かし担当だけど多分予算の関係でおじいちゃんの姿のままの輪入道
っていうかあいちゃんもそうだけど名前くらい出してあげてほしかったです。
尺厳しいのはわかってたけど、メインキャラたちの絡み見たかったよそりゃ!!
美保に親切に遥のことを教えてあげる輪入道が見た目はアレだけどなかなかの好々爺でよかったです。
☆シャブはだめだ。
どちらかというと土竜の唄で言うべき感想。
☆友情より男取るの予想はしてたけどとはいえ生々しすぎない?
実質美保という女子高生が主人公のこの映画。
途中この子の百合彼氏友人である遥が、この子よりも男を取ってしまいます。
挙句の果てにシャブ食わされて洗脳されて生贄にまでされかけます。
ここまでいくとだいぶ現実飛び越えているのですが、そこまでの過程自体はだいぶ生々しい気がします。
美保は元彼友達に殴られてでもそれでも痴漢から守ってくれたことが忘れられず、一緒に楽しく推しアーティストを追っていたことが忘れられず助け出そうとします。
いや見捨てろややべえよその友だち・・・と私は終始思っていました。
結局元さやには納まるのですが、正直どうかと思います。
☆キャンディが前私が飲んでたサプリとそっくりだと思った
☆シャブはだめだ。
はい。
☆絶望は伝染しますなぁ
伝染してるのは憎しみです。
☆小物に見せかけた大物に見せかけてやっぱり小物でしかない演技がうますぎる波岡一喜
何度も仮面ライダー鎧武のシドを思い出しました。今回彼は圧死せずにすみました。
なんか含みのある感じの見せかけ小物の役がこの人はすごい上手だなと思います。
今回の工藤もすごいわくわくしました。大物に見せかけて結局ただの小物だったんで彼のリンチシーンはとってもわくわくしました(鎧武脳)
そんな彼ですが実際は、アニメに出てきた同じくライターの一ちゃんにくらべればよほど真っ当なキャラでした。JKに抱かせろと迫っても強請とかはしないし。
でも早苗が藁人形の糸を引いたときめっちゃ写真撮りまくってたのは正直笑いました。
彼女のことも自分が怪我するのも厭わず庇ったり、(自分の母親が地獄に堕ちたさまを目の当たりにしたとはいえ)早苗に藁人形の紐を解かないように諭したり、目的があったとはいえ美保に実質無償で協力したりとなんとも人の好さが出ていました。
いや私が一ちゃん嫌いなだけなんですけどもw
彼の顛末は正直予想外でしたがこれはこれで良かったと思います。というかアレがあってこそ波岡一喜と思いました。最高。
でも最終的に美保からなんとも思われてなかったのはちょっとかわいそうでした。
☆魔鬼
厨二病を拗らせたV系バンドボーカルかと思いきや破壊神を崇拝する真っ当な方向でやべーひとでした。ファッション厨二どころじゃない。
なんでこんなやつが人気出たんだという感想が結構ひしめいてましたが、純度が高かったからじゃないっすかね。知らんけど。
本気度はだいぶ高い。何せ自分の信念信条じゃないところでただ自分の妄想のためだけに人が殺せるのですから。それを自分の世界観に落とし込むようなとんでもない男です。カルト的人気があっても正直不思議ではないと思います。多分黒い噂がまったくないピュアな人だったとしても、メジャーには出してはいけないタイプだろうなと思います。いずれにせよ彼はとんでもない狂人。
でも早苗が刺されたあたりまでの彼はすごいイケメンで肝が据わってて好きでした。ここからどうやって地獄に流されるのかな^^と思ったらまさかの狂人だったわけですが。美保と遥がこの男巡って憎しみあうのだろうと冒頭では思ってたのですが。
最終的にこの人は自らが神だと名乗るようになります。地獄に堕ちた後色々な経験を経て多分この人は地獄少年になるのでしょう。花子くんではなくて、
ジルくんの方。この子が魔鬼のモデルじゃねえかなと思いました。
最終的に覚醒して唐突にバトル映画になると確信してたのですが、あっさりと地獄に流されて拍子抜けしました(クソリプ)
本名もう忘れましたが、めっちゃ普通だったところよかったです。
しかし地獄通信って本名じゃなくても大丈夫なんやな…。
※この人仮面ライダー俳優らしいですね。アマゾンズ見てないから知りませんでした。
【まとめ】
いかがだったでしょうか?
まじですっきりしない終わり方なんだけど地獄少女だしなで終わらせれるしまあって感じでした。地獄少女が好きでこだわりが薄目な人には十分楽しめる内容だったと思います。
遥に関しては謝って許される問題かいなとは思ったけどな。
まあ美保なら自分が魔鬼流したって言わんやろなあ。最終的にはやっぱり遥か、彼女の暴れっぷりに便乗して殴ったクラスメイトあたりに流されそうだしなこの子。
あと、早苗はかわいそうなバカって感じ。でもただただ被害者でかわいそうなんだよな。かわいそうなくらいのバカでもあるけど。
あとあいちゃんの件ですが、驚くほどすごい寄せてたなって思う。
ただ儚げなイメージがあんまりなかったのが残念かなー。。なんか力強かったです。肉弾戦こなせそうだと思いそうになるのは、たぶんアナ雪2でエルサがガンガンバトルアクションこなしてたのが記憶に新しいせいだと思います。
とはいえまあでもアニメのあいちゃんみたいな存在感を表現できるのはやっぱり二次元だけだよなーって思いました。いろいろと低予算としか思えない実写映画、として観たときに期待はしてなかったんですが思ったよりはずっと良かったとおもってます。
あいちゃんも三藁も。 特に三藁もう少し出番ほしかった。
仕置きシーンがぬるいなんてものじゃなかったとか。
全体的な地獄流しの動機の薄さも指摘はされていますが、私はこんなもんでいいと思ってます。自分で手を下さない、身の回りにいる誰かに手を汚させないぶん簡単な判断で地獄通信を使うっていうのはアニメとかでも三藁あたりが指摘していたことです。
そういう軽さで取り返しのつかない選択をしていく愚かで同情すべき登場人物たちがいることが地獄少女の紛うことなき魅力の一つです。
大きい不満も小さい不満もありますが、でも全体的には面白かったと思います。
アナ雪2やすみっコぐらしなど競合が強烈すぎて今にも埋もれてしまいそうな作品ですが、私的には結構満足しました。
でも最後のシーンは本田貴明さんのろうそくを並べてほしかったです。ほんとに。
『この恨み地獄へ流します』って言ってほしかったです。どちらかというと。
そんな感じでした。続編楽しみに待ってるというか、アニメ五期楽しみに待ってます!!!